コネクタ製品試験における「工程飛ばし」防止と遠隔承認システムのPoC(実証実験)構築

クライアント様
大手コネクタ・電子部品メーカー様
施策名
コネクタ製品試験における「工程飛ばし」防止と遠隔承認システムのPoC(実証実験)構築
施策概要
- コネクタ製品の品質評価試験における作業手順の逸脱(工程飛ばし)防止と、現場と管理者を繋ぐ遠隔承認フローの構築に向けたシステム検証
- 既存のスマートフォンやタブレットと工場内ネットワークを活用し、リアルタイム応答性と拡張性を備えたWebアプリケーションを開発
- 破壊工程に進む手前での確実なアラート通知機能と、管理者の遠隔承認フローを構築することで、重大な手戻りの削減と管理工数の最適化に向けた効果検証を実現
ご支援内容
大手電子部品メーカー様に対し、コネクタ製品の各種試験工程において作業手順を厳格化し、管理者による確認・承認プロセスを効率化するためのシステム実証実験(PoC)をご支援しました 。
対象となる試験工程において「工程飛ばし」が発生し、再試験の実施によって大きな工数とリードタイムの増加が生じていることが課題となっていました 。特に、破壊や分解を伴う工程へ誤って進行してしまうと前工程に戻ることができず、最大600時間規模の耐久試験を最初からやり直すケースも存在していました 。また、チェックリストによる現場での対策を講じていましたが、リソースが逼迫しており、工場全体の作業工数を圧迫している状況でした 。
弊社では、作業スピードを損なわないリアルタイムな応答性と、将来の機能追加に耐えうる拡張性を重視し、既存の仮想化基盤上にシステム環境を構築しました 。作業者が既存のスマートフォンを利用してQRコードから対象工程を管理する「作業者用アプリ」と、試験計画の策定や承認をPCから遠隔で実施できる「ダッシュボード」などのモックアプリを短期間で開発しました 。
これにより、破壊工程手前での物理的な警告ポップアップ表示や、現場を回らずにPCから作業進捗および画像確認を行える一連のフローを確立し、本番導入に向けた効果測定や仕様検討のための具体的な判断材料を提供しました 。また、将来的なハンズフリーデバイス(スマートグラス)導入の適性検証にも柔軟に対応可能なシステムアーキテクチャを実現しました 。
主要機能
- 工程定義および試験計画の統合管理機能
- これまでExcelで管理されていた試験工程表をシステムにインポートし、工程の順序や「破壊工程フラグ」、注意情報を一元的に設定可能にしました 。これにより、案件や製品種別ごとの運用ルールを標準化し、現場のシステム制御に必要な土台を整備しました 。
- QRコード連携による工程ナビゲーションと破壊工程前アラート
- サンプルトレーに付与されたQRコードを端末標準カメラで読み取ることで、対象サンプルの現在工程と次工程を自動的に画面へ表示します 。後戻りできない「破壊工程」の直前には、画面上に警告ポップアップを表示して作業の誤進行を物理的にブロックし、重大な手戻りを未然に防ぎます 。
- 現場巡回を削減する遠隔確認・承認ダッシュボード
- 作業現場へ直接赴くことなく、管理者のPCブラウザから複数案件の進捗状況、異常ログ、作業者がシステムに登録した完了写真などを一覧で確認し、承認・差戻しの作業が可能な仕組みを実装しました 。これにより、現場を巡回するコストを削減し、ボトルネックとなっていた確認作業を効率化しました 。


